スーパーのマルナカ(高松市、中山明憲社長)は19日、愛媛県西条市周布の西条商工会議所東予支所で、近くのマルナカ東予店の従業員約150人を対象に認知症サポーター養成講座を開いた。特徴を正しく理解し、認知症の人が安心して暮らせるまちづくりを目指す。
 マルナカは四国4県と兵庫県に店舗を展開。地域貢献や顧客サービス向上などを目的に、2014年10月から徳島県と香川県で同講座を開いている。愛媛県での開講は初めてで、28日にリニューアルオープン予定の東予店の休業期間に合わせて企画した。
 講座では、西条市教育委員会人権教育課の近藤誠課長(55)が「65歳以上の4人に1人は認知機能に問題があるといわれている」と説明し、認知症の症状や適切な対応などを紹介。店舗改装で認知症の人や高齢者がストレスを感じることを懸念し「環境を変えたときはいま一度、親切丁寧な説明やまごついている人への声掛けを心掛けてほしい」と訴えた。